市の業務にSHIENの考え方を浸透させる

SHIEN学アドバイザー 大石慎弥さん

牧之原市役所総務課人事係 職員研修等人財育成部門担当

私がSHIEN学を知ったきっかけは、平成26年4月人事異動に伴い研修担当となり、市としてSHIEN学を全職員に受講していただき、全庁体制で推奨するために、舘岡先生との関わりを持たせていただいたことです。最初は訳も分からず舘岡先生の先導の下、SHIEN相談会を開始しました。その時に今抱えている研修担当者としての悩みを付箋に書き出し、発表しました。質問をされていくうちに自分自身での答えと言いますか、今後何をすべきかという方向性が浮かび上がってきました。答えが自然と立ち上がった感覚です。


これをきっかけにSHIEN学のさわりを知り、その重要性、必要性、必然性に気付きました。


牧之原市においては平成17年10月11日の合併時においては、人口が5万1000人、職員は450人、平成26年度においては、人口が4万8000人弱、職員が411人と、人口減少が急速に進んでおり、行政においては、国県からの事務の権限移譲により、事務は増大する一方、職員の削減を余儀なくされており、ゆとり、助け合いの精神が希薄となり、その影響で職員間のコミュニケーション不足、メンタルヘルスが浮き彫りになってきている状況です。これから職員の削減は避けられない状況の中、人との重なりを大切に、お互いにお互いの事を思い、双方にとってよりよい答えを導き、一緒に答えが立ち上がるSHIEN学が重要だと考えます。プロセスパラダイムの問題解決方法を浸透することにより限られた時間、職員の中で新たな答えを導き出し、さらには答えが自然と溢れ出てくるコーズパラダイムにシフトすることができていけば、業務の効率化はもちろんのこと、職員同士の幸せに繋がっていきます。学んでいくうちに感じていることは、自分自身の自然体で、自分自身の得意とすることは積極的に手助けし、弱い部分は頑固にならず相手に相談するということです。また、繋がりのないところに繋がりを作ることの重要性です。


市では、既に全職員を対象にSHIEN学研修を実施しましたが、SHIEN学の考え方を持続的に持ってもらうことにより、連携の取れた業務の効率化、職員の貢献意欲・満足度を高めてもらうためにも、継続的に市職員に対しSHIEN学研修会を実施していく必要があると考えています。そのためには、SHIEN学アドバイザー2号の私が、今後もSHIEN相談会をあらゆる場面で活用させていだだきたいと思います。


これからも地域の伝統を重んじ、素材そのものの素朴さや、豊かな自然を大切にする心を念頭に置き、SHIEN学に磨きをかけていきたいと思います。